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※ 本記事は、環境問題を理解するための基礎用語として、ネイチャーポジティブをやさしくまとめたものです。
最近、ニュースや企業の環境方針でよく目にする「ネイチャーポジティブ」という言葉。環境に良さそうな印象はあっても、具体的に何を意味しているのかは分かりにくい用語です。このページでは、意味から背景、身近なつながりまで、ネイチャーポジティブをやさしく整理します。
🌱 ネイチャーポジティブの意味
ネイチャーポジティブ(Nature Positive)とは、自然をこれ以上失わないだけでなく、回復・再生させていこうとする考え方です。
これまでの環境対策は「被害を減らす」「悪化を防ぐ」ことが中心でした。ネイチャーポジティブはそこから一歩進んで、すでに失われた自然を取り戻し、プラスの状態に向かわせることを目標にします。「マイナスをゼロに」ではなく、「マイナスをプラスに」という前向きな発想が核心です。
🌱 なぜ注目されているのか(背景)
気候変動(温暖化)への対策は進んできましたが、森林の減少や生きものの絶滅など、自然そのものの劣化には歯止めがかかっていません。世界では多くの生物種が絶滅の危機にあるとされ、自然の豊かさ(生物多様性)の損失が深刻な課題になっています。
そこで、「これ以上悪くしない」だけでは足りない、回復まで踏み込もうという国際的な流れが生まれました。生物多様性に関する国際会議でも中心的なテーマとなり、企業の環境目標にも「ネイチャーポジティブ」が掲げられるようになっています。
🌱 英語での表記と使われ方
英語では Nature Positive と表記されます。
- nature positive economy(自然再生型の経済)
- nature positive goals(自然回復の目標)
- nature positive by 2030(2030年までにネイチャーポジティブ)
国際会議や企業のサステナビリティ方針で、近年とくに増えている表現です。
🌱 具体例と、混同しやすいことば
ネイチャーポジティブは、次のような取り組みで語られます。
- 再生:森林・里山・湿地・干潟の再生プロジェクト
- 配慮:生きものに配慮した工場・農地・まちづくり
- 企業活動:事業が自然に与える影響の見える化と改善
混同しやすいのが生物多様性です。生物多様性は「守るべき自然の豊かさ(状態)」を指し、ネイチャーポジティブは「それを回復・向上させる目標・行動」を指します。また、脱炭素がCO₂の削減に重点を置くのに対し、ネイチャーポジティブは自然そのものの回復に重点を置く点も違いです。
👉 くわしくは ネイチャーポジティブと生物多様性の違い を参照。
🚩 あなたの身近なところでは…(ニュース・報道でも)
ネイチャーポジティブは、まだ新しい言葉ですが、暮らしのそばにも少しずつ入ってきています。
地域の里山や干潟の再生プロジェクト、街なかの緑化、企業が進める森づくりや生きものに配慮した工場づくりは、その具体例です。ニュースや企業の環境方針では、「ネイチャーポジティブ」を目標に掲げる動きや、生物多様性の回復をめぐる国際会議の話題として登場します。
👉 キーワードは、「自然を守る」から一歩進んだ自然を増やすという発想。そう知っておくと、企業や自治体の取り組みが「現状維持」なのか「回復」なのかを見分けやすくなります。
🌱 まとめ
- ネイチャーポジティブ=自然を失わないだけでなく、回復・再生させる考え方
- 「マイナスをゼロに」ではなく「マイナスをプラスに」向かわせる
- 背景に生物多様性の損失という課題がある。脱炭素とは着目点が違う
- 「守る」から「増やす」へ——環境問題の新しいキーワード
👉 あわせて読みたい:ネイチャーポジティブと生物多様性の違い
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