(いっせきにちょう)
一つの行動で、二つの得をする――そんな効率のよさを表す四字熟語です。日常でもビジネスでもよく使われる、身近な言葉です。
📖 意味(ひとことで)
一つの行いで、同時に二つの利益や成果を得ること。
「これをやれば、あれもこれも解決する」というような、効率のよい一手を表します。
🔤 漢字の成り立ち
- 一石(いっせき)… 一つの石。
- 二鳥(にちょう)… 二羽の鳥。
「一つの石を投げて、二羽の鳥を同時に落とす」という様子から、「一つの行動で二つの利益」を意味するようになりました。
🌱 由来・語源
もともとは英語のことわざ「kill two birds with one stone(一つの石で二羽の鳥を殺す)」を訳した言葉です。17世紀ごろのイギリスで使われていた表現が、明治時代以降に日本へ入り、「一石二鳥」という四字熟語として定着しました。四字熟語の中では、比較的新しく生まれた言葉です。
🗣️ 使う場面と例文
効率のよさや、思いがけない二重の得を伝えるときに使います。
ビジネスでは
- この会議で在庫確認と共有が同時にできて、一石二鳥だ。
- 通勤時間に勉強すれば、移動と学習で一石二鳥だね。
日常では
- 散歩は運動になって気分も晴れる。一石二鳥だ。
- まとめ買いで節約と時短、一石二鳥になった。
⚠️ 使い方の注意
もともと狙って二つの得をねらう、あるいは結果的に二つ得をした、という前向きな場面で使います。欲張って両方を追いかけて失敗する「二兎を追う者は一兎をも得ず」とは、意味が逆なので混同しないようにしましょう。
🔁 似た言葉・反対の言葉
似た意味の言葉
- 一挙両得(一つの行動で二つの利益)
- 一挙両全(一度に二つとも満たすこと)
反対の意味の言葉
- 二兎を追う者は一兎をも得ず(欲張ると両方失う)
- 虻蜂取らず(どちらも取り逃がす)
🌍 英語で近い表現
- Kill two birds with one stone.
(一つの石で二羽の鳥を落とす=一石二鳥。) - Two for one.
(一つで二つぶん。)
英語例文:
- I can kill two birds with one stone by studying on the train.
(電車で勉強すれば、一石二鳥になります。) - Cooking in bulk kills two birds with one stone: time and money.
(まとめて料理すれば、時間とお金の一石二鳥です。)
※ この四字熟語はもともと英語由来なので、英語表現とほぼ同じ発想です。
🚩 あなたの身近なところでは
「一石二鳥」は、こんな場面で見つかります。
- 仕事:一つの資料を作れば、報告と記録の両方に使える。
- 勉強:好きな洋画を字幕で見れば、娯楽と英語学習を同時に。
- 暮らし:階段を使えば、移動と運動が一度にできる。
👉 「ついでに」を意識すると、一石二鳥は意外と身近に見つかります。効率のよい一手を探してみましょう。
✍️ まとめ
- 「一石二鳥」=一つの行動で、同時に二つの利益を得ること。
- 由来は英語のことわざ「kill two birds with one stone」。
- 「二兎を追う者は一兎をも得ず」とは逆の意味。
- 似た言葉は「一挙両得」。
一つの行動に二つの意味を持たせられれば、時間も労力も節約できます。かしこい一手を見つけていきましょう。
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