「席をいどうする」「人事いどう」――同じ「いどう」でも、漢字は「移動」と「異動」で使い分けます。とくに春の人事シーズンによく迷う語です。
「いどう」は、移動・異動の2つが中心の同音異義語です(まれに「異同=違い」もあります)。意味と例文で整理しましょう。
※ この記事では、2つの「いどう」を意味・例文・使い分けの決め手の順に解説します。
🔊 「いどう」ひと目でわかる一覧
| 漢字 | 中心の意味 | 例 |
|---|---|---|
| 移動 | 位置・場所を変えること | 席を移動する |
| 異動 | 職務・所属が変わること | 人事異動 |
👉 「場所が変わる=移動」「役職・所属が変わる=異動」。動くのが”位置”か”立場”かで見分けます。
🚶 移動 ― 位置・場所を変える
人やものの位置・場所を変えることです。「移」は「移住」「移転」の移。物理的に動くこと全般に使えます。
例文
- 会場の後ろへ移動する。
- データを別のフォルダに移動する。
💡 「動いて場所が変わる」なら「移動」。日常のほとんどの「いどう」はこちらです。
🏢 異動 ― 職務・所属が変わる
会社や役所で、職務・部署・勤務地などが変わることです。「異」は「異なる」の異。人事に関する言葉です。
例文
- 4月の人事異動で経理部に移る。
- 定期異動で支店長が交代した。
💡 「役職・部署が変わる」なら「異動」。会社の辞令・人事の文脈専用と覚えると迷いません。
🚩 よくある間違い・変換ミス
- ❌ 「人事移動」→ 職務の変更なので「人事異動」。
- ❌ 「席を異動する」→ 位置を変えるなら「席を移動する」。
※ 「人事移動」は最も多い変換ミスです。人事の文脈は必ず「異動」を選びましょう。
💡 判断の軸:位置・場所が変わる=移動/職務・所属が変わる=異動。
補足:「異同」と書くと「違い・相違点」という別の意味になります(例:両案の異同を調べる)。読みは同じでも用途がまったく違うので注意しましょう。
✍️ まとめ
- 「いどう」は移動と異動が中心。
- 移動=位置・場所を変える、異動=職務・所属が変わる。
- 「人事いどう」は必ず異動。ここが最頻出の間違い。
- 動くのが”位置か立場か”で見分ける。
漢字1字(移=場所/異=立場)の違いを押さえれば、人事のシーズンも迷いません。
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