(いそがばまわれ)
「急いでいるときほど、あわてず確実な道を選びなさい」という教えのことわざです。仕事でも勉強でも、つい近道をしたくなるときに思い出したい言葉です。
📖 意味(ひとことで)
急ぐときこそ、危険な近道よりも、遠回りでも安全で確実な方法を選んだほうが、結局は早く着くということ。
あせって無理をすると、かえって失敗ややり直しが増える、という戒めです。
🌱 由来・語源
室町時代の連歌師・宗長(そうちょう)が詠んだとされる和歌がもとになっています。
もののふの 矢橋(やばせ)の船は 速けれど 急がば回れ 瀬田の長橋
琵琶湖をわたるとき、「矢橋の渡し船」は速いけれど、天候によっては危険で欠航もある。遠回りでも陸路の「瀬田の唐橋」を回ったほうが確実だ――という情景から生まれました。速さより確実さ、という教えが今も受け継がれています。
🗣️ 使う場面と例文
あせっている人をいさめたり、確実な進め方をすすめたりするときに使います。
ビジネスでは
- 締め切りが近いけれど、確認を飛ばすと後で大きな手戻りになる。急がば回れだ。
- 新しいツールも、急がば回れでまず基本を覚えてから使おう。
日常では
- 近道は道が悪いから、急がば回れで大通りを行こう。
- 焦って詰め込むより、急がば回れでコツコツ復習したほうが伸びるよ。
⚠️ 使い方の注意
「ゆっくりやれ」という意味ではありません。急ぐ気持ちはそのままに、方法は確実なものを選ぶという教えです。「のんびりでいい」という言い訳に使うと、本来の意味からずれてしまいます。
🔁 似た言葉・反対の言葉
似た意味の言葉
- 急いては事を仕損じる(あせると失敗する)
- 短気は損気(あわてると損をする)
反対の意味の言葉
- 善は急げ(良いことは早くやれ)
- 先んずれば人を制す(早く動いたほうが有利)
🌍 英語で近い表現
- Haste makes waste.(あわてると無駄が出る)
- More haste, less speed.(急ぐほど遅くなる)
- Slow and steady wins the race.(ゆっくり着実が勝つ)
英語例文:
- Haste makes waste, so double-check before you send it.
(あわてると無駄が出るので、送る前にもう一度確認しましょう。) - Slow and steady wins the race in language learning.
(語学の習得では、ゆっくり着実に進む人が結局は勝ちます。)
※ 日本語のことわざを意訳した表現です。
🚩 あなたの身近なところでは
「急がば回れ」は、こんな場面で役立ちます。
- 仕事:あせって確認を飛ばすと、あとで大きなミスややり直しに。
- 運転:知らない近道より、少し遠くても安全な道が結局は早い。
- 勉強:一夜漬けより、毎日の積み重ねのほうが確実に身につく。
👉 「急ぐ=雑にやる」ではありません。急ぐときこそ、ひと呼吸おいて確実な手順を選ぶのが、遠回りに見えていちばんの近道です。
✍️ まとめ
- 「急がば回れ」=急ぐときこそ、確実で安全な方法を選べ。
- 由来は宗長の和歌(琵琶湖の矢橋の船と瀬田の唐橋)。
- 「ゆっくりやれ」ではなく「確実にやれ」という意味。
- 反対は「善は急げ」。場面に応じて使い分けよう。
あせりは失敗のもと。急ぐときほど、確実な一歩を選んでいきましょう。
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