「政治にかんしんがある」「努力にかんしんする」――同じ「かんしん」でも、漢字が違えば意味もまったく変わります。
「かんしん」は、関心・感心・歓心・寒心の4つをもつ同音異義語です。とくに「関心」と「感心」の混同が多い語。意味と例文で整理しましょう。
※ この記事では、4つの「かんしん」を意味・例文・使い分けの決め手の順に解説します。
🔊 4つの「かんしん」ひと目でわかる一覧
| 漢字 | 中心の意味 | 例 |
|---|---|---|
| 関心 | 興味をもって心をひかれること | 政治に関心がある |
| 感心 | 立派だと心を動かされること | 努力に感心する |
| 歓心 | 相手の喜ぶ気持ち | 歓心を買う |
| 寒心 | ぞっとするほど心配なこと | 寒心に堪えない |
👉 日常でよく使うのは「関心(興味)」と「感心(感服)」の2つ。まずこの2つの違いを押さえるのが近道です。
🔎 関心 ― 興味をもって心をひかれる
あることに興味をもち、注意が向くことです。「関心事」「無関心」の関心。
例文
- 若い世代が環境問題に関心をもつ。
- その話題には関心がない。
💡 「興味がある」と言いかえられるなら「関心」。心が”向く”方向の語です。
👏 感心 ― 立派だと心を動かされる
人の行いや作品などに対して、立派だ・すごいと感服することです。「感心する」の形で使います。
例文
- 毎日休まず続ける姿に感心した。
- よく気がつくねと感心される。
💡 「えらい」「感服する」と言いかえられるなら「感心」。評価して心が動く語です。
😊 歓心 ― 相手の喜ぶ気持ち
相手の喜ぶ気持ち・機嫌を指します。多くは「歓心を買う(相手に気に入られようとする)」の形で使います。
例文
- 上司の歓心を買おうとする。
- 子どもの歓心を得ようとおもちゃを買う。
💡 「歓」は「歓迎」「歓喜」の歓。相手を喜ばせて気に入られる文脈なら「歓心」です。
😱 寒心 ― ぞっとするほど心配
ぞっとするほど心配・恐ろしいという意味です。かたい言葉で、「寒心に堪えない」の形でよく使います。
例文
- 事故の多さは寒心に堪えない。
- 将来を思うと寒心する。
💡 「寒」の字のとおり、背筋が寒くなる感覚。日常会話ではあまり使わない、あらたまった語です。
🚩 よくある間違い・変換ミス
- ❌ 「歌のうまさに関心した」→ 感服なら「うまさに感心した」。
- ❌ 「政治に感心がある」→ 興味なら「政治に関心がある」。
- ❌ 「上司の関心を買う」→ 機嫌をとる意味なら「上司の歓心を買う」。
※ 「関心」と「感心」の取り違えが圧倒的に多いです。“興味なら関心/感服なら感心”と覚えましょう。
💡 判断の軸:興味=関心/感服=感心/相手の機嫌=歓心/ぞっとする=寒心。
✍️ まとめ
- 「かんしん」は関心・感心・歓心・寒心の4つ。
- 日常は関心(興味)と感心(感服)の2つが中心。
- 歓心=相手の喜ぶ気持ち、寒心=ぞっとする心配、はかたい語。
- 「興味か・感服か」で関心と感心を見分けるのが最重要。
意味が近い語ほど、核となる漢字(関・感・歓・寒)に立ち返ると迷いません。
📚 ことばの力を楽しく伸ばす
読売KODOMO新聞
楽しく読めて、語彙力・読解力・時事の知識が自然に身につく子ども新聞。言葉に興味が出たお子さんにも、活字に親しみたい大人にも。