仮定法過去 — 今の事実に反する「もし〜なら」


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※ 本記事は英語学習の参考として、仮定法過去を中心にまとめています。(仮定法(全体像)

📘 仮定法過去とは

仮定法過去は、「今の事実に反すること(もし〜なら…なのに)」を表します。「実際はそうではないけれど、もしそうだったら…」という、現実と違う想像・願望を述べる言い方です。

If + 主語 + 過去形, 主語 + would / could / might + 動詞の原形

■ If I were rich, I would travel the world.
(もし金持ちなら世界を旅するのに=実際は金持ちではない)

ポイントは「過去形なのに、意味は今のこと」だということ。なぜ過去形を使うのかというと、英語では時制を1つ過去にずらすことで「現実から距離をとる=現実とは違う」という気持ちを表すからです。「今」の話なのに、わざと過去形にして「これは現実ではないですよ」という合図を出していると考えると分かりやすいです。

直説法(事実)と並べると、ズレがはっきりします。

  • 事実(直説法):I’m not rich, so I don’t travel.(私は金持ちではないので、旅をしない)
  • 仮定(仮定法過去):If I were rich, I would travel.(もし金持ちなら旅をするのに)

👉 =「実際は金持ちではない/旅をしていない」という裏の事実が、いつも仮定法の前提にあります。「もし〜なら…なのに(でも現実は違う)」と、最後に「でも現実は違う」を補って読むと意味がつかめます。

📘 be動詞は were

仮定法では、主語が I / he / she でも、be動詞は were を使うのが原則です(口語では was も)。

■ If I were you, I would accept the offer. (私があなたなら、その申し出を受ける。)

📘 would / could / might のちがい

  • would:〜だろう(する) ■ I would help you.(私なら手伝うのに)
  • could:〜できるのに ■ I could buy it.(私なら買えるのに)
  • might:〜かもしれない ■ I might go.(私なら行くかもしれない)

📘 〔上級〕if の省略 → 倒置

かたい言い方では、if を省略して were を主語の前に出します(仮定法過去の倒置)。if を消して were を前に出すだけです。

Were I rich, I would travel.(もし金持ちなら旅をするのに=If I were rich, …)

👉 この記事で扱うのは were の倒置ですが、倒置できるのは were / had / should の3つです。had(過去の仮定)は仮定法過去完了、should(万一)は条件文で扱います。いずれも「if を消して、その語を主語の前に出す」点は同じです。

📘 〔上級〕if を使わない仮定法過去

if 節を使わずに「今の事実に反する仮定」を表す、入試・難関頻出の形です。

  • If it were not for ~/ Were it not for ~(〜がなければ〔今〕):Were it not for water, nothing could live.(水がなければ、何も生きられないだろう)※ 会話では Without water, … とも言う
  • It’s (about / high) time + 主語 + 過去形(もう〜してもいい頃だ):It’s time you went to bed.(もう寝る時間だよ)※ 現在のことなのに過去形=仮定法
  • would rather + 主語 + 過去形(むしろ〜してほしい):I’d rather you didn’t smoke here.(ここでタバコは吸わないでほしいのですが)
  • as if / as though + 過去形(まるで〜であるかのように):He talks as if he knew everything.(彼はまるで何でも知っているかのように話す)→ くわしくは仮定法の重要表現

👉 共通点は、現在のことなのに過去形を使う点。「現実とのズレ」を過去形で示す、という仮定法の発想は全部同じです。

🚩 ネイティブはこう感じる

① would / could は会話の「丁寧」に化ける

仮定法の would / could は、「(もしよければ)〜してもらえますか」というていねいなニュアンスを生みます。直接的な will / can より、ネイティブはやわらかい仮定法を好みます。

  • Could you help me?(手伝っていただけますか)> Can you help me?
  • I would like a coffee.(コーヒーをいただきたいのですが)> I want a coffee.
  • It would be nice to meet up.(お会いできたらうれしいです)

👉 「もし可能なら」という仮定が裏にあるので、押しつけがましさが消えて丁寧になります。

② If I were you は鉄板の助言

「私があなたなら」は、アドバイスの定番フレーズ。

If I were you, I’d see a doctor.(私があなたなら、医者にみてもらうけどな)

③ 会話では was も使われる

I / he / she were は正式ですが、くだけた会話では If I was 〜 もよく聞かれます(試験では were)。

④ I’d / he’d は would の短縮

I’d love to go.(ぜひ行きたい)/ He’d be happy.(彼は喜ぶだろう)

📘 まとめ

  • 仮定法過去=今の事実に反する仮定(形は過去・意味は現在)
  • If + 過去形, would/could/might + 原形
  • be動詞は were(If I were you)
  • 〔上級〕if 省略の倒置(Were I …)/ Were it not for ~・It’s time + 過去形・would rather + 過去形

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