たいしょう(対象・対称・対照)|同音異義語の使い分け


「調査のたいしょう」「左右たいしょう」「好たいしょう」――3つの「たいしょう」は、字が違えば意味も大きく変わります。

「たいしょう」は、対象・対称・対照の3つをもつ同音異義語です。読みも字面も似ていて紛らわしい語。意味と例文で見分けましょう。

※ この記事では、3つの「たいしょう」を意味・例文・使い分けの決め手の順に解説します。

🔊 3つの「たいしょう」ひと目でわかる一覧

漢字中心の意味
対象働きかける相手・目標調査の対象
対称釣り合い・シンメトリー左右対称
対照照らし合わせ・対比好対照

👉 「相手・ねらい=対象」「つり合い=対称」「比べる=対照」。末尾の漢字(象・称・照)の意味に注目すると覚えやすいです。

🎯 対象 ― 働きかける相手・目標

行為や関心が向けられる相手・目標のことです。「対象者」「対象外」の対象。

例文

  • このサービスは学生を対象としている。
  • 調査の対象を広げる。

💡 「〜を相手にする」「〜をねらう」なら「対象」。もっとも使用頻度が高い語です。

🪞 対称 ― 釣り合い・シンメトリー

図形や配置が、ある点・線を境にきれいに釣り合っていることです。「左右対称」「点対称」の対称。

例文

  • ちょうの羽は左右対称だ。
  • 建物が線対称に設計されている。

💡 「シンメトリー」「つり合いがとれている」なら「対称」。「称」は「釣り合う」の意味です。

🌗 対照 ― 照らし合わせ・対比

2つのものを照らし合わせて比べること、また違いが際立つことです。「対照的」「好対照」の対照。

例文

  • 原文と訳文を対照する。
  • 姉妹は性格が対照的だ。

💡 「比べる」「違いが目立つ」なら「対照」。「照」は「照らし合わせる」の意味です。

🚩 よくある間違い・変換ミス

  • ❌ 「左右対象の模様」→ つり合いなら「左右対称の模様」。
  • ❌ 「二人は対称的な性格」→ 違いが際立つなら「対照的な性格」。
  • ❌ 「調査の対称」→ ねらう相手なら「調査の対象」。

※ 「対象」と「対称」、「対照的」と「対称的」の取り違えが特に多発します。意味で切り分けましょう。

💡 判断の軸:相手・目標=対象/つり合い=対称/比べる・際立つ=対照

✍️ まとめ

  • 「たいしょう」は対象・対称・対照の3つ。
  • 対象=働きかける相手、対称=シンメトリー、対照=対比・際立つ違い。
  • 「〜的」で迷ったら、つり合いなら対称的、違いが際立つなら対照的。
  • 末尾の漢字(象・称・照)の意味に立ち返ると見分けやすい。

字面が似ていても、末尾の漢字が意味の決め手です。象・称・照の違いをイメージしましょう。

📚 ことばの力を楽しく伸ばす

読売KODOMO新聞

楽しく読めて、語彙力・読解力・時事の知識が自然に身につく子ども新聞。言葉に興味が出たお子さんにも、活字に親しみたい大人にも。