「メモをとる」「写真をとる」「新人をとる」――どれも「とる」ですが、正しい漢字はすべて違います。
「とる」は、漢字がとても多い難関の同音異義語です。ここでは特によく使う取る・撮る・採る・捕る・録るの5つを、意味と例文で整理しましょう。
※ この記事では、5つの「とる」を意味・例文・使い分けの決め手の順に解説します。
🔊 5つの「とる」ひと目でわかる一覧
| 漢字 | 中心の意味 | 例 |
|---|---|---|
| 取る | 手にする・得る(最も広い) | メモを取る |
| 撮る | 写真・映像を撮影する | 写真を撮る |
| 採る | 選んで採用する・採取する | 新人を採る |
| 捕る | つかまえる | 魚を捕る |
| 録る | 音・映像を記録する | 番組を録る |
👉 迷ったらまず「取る」。そこから”写真なら撮る""採用・採取なら採る""捕まえるなら捕る""録画・録音なら録る”と枝分かれで覚えます。
✋ 取る ― 手にする・得る(最も広い)
もっとも広く使う「とる」です。手に持つ、得る、除くなど、多くの意味を幅広くカバーします。迷ったときの基本の漢字です。
例文
- 棚の本を取る。
- 資格を取る/休みを取る。
💡 特別な意味(撮影・採用など)がないときは「取る」でほぼ正解です。
📷 撮る ― 写真・映像を撮影する
カメラで写真や映像を撮影することです。「撮影」の撮。
例文
- 記念に写真を撮る。
- 動画を撮る。
💡 カメラ・スマホで撮影するなら「撮る」。シャッターを切るイメージです。
🌱 採る ― 選んで採用する・採取する
選んで採用する、または採取することです。「採用」「採取」の採。
例文
- 面接で新人を採る。
- 血液を採る/山菜を採る。
💡 人を採用する・自然のものを採取する場面なら「採る」。「選び取る」感覚です。
🐟 捕る ― つかまえる
動物や魚などをつかまえることです。「捕獲」「逮捕」の捕。
例文
- 川で魚を捕る。
- ネズミを捕る。
💡 生き物をつかまえるなら「捕る」。「捕まえる」と同じ漢字です。
🎬 録る ― 音・映像を記録する
テレビ番組や音声を録画・録音することです。「記録」「録音」の録。
例文
- 見られないドラマを録る。
- 会議の音声を録る。
💡 あとで再生するために記録するなら「録る」。録画・録音の場面です。
🚩 よくある間違い・変換ミス
- ❌ 「写真を取る」→ 撮影なら「写真を撮る」。
- ❌ 「新人を取る」→ 採用なら「新人を採る」。
- ❌ 「番組を取る」→ 録画なら「番組を録る」。
※ どれも「取る」で一応通じてしまうため、変換ミスに気づきにくい語です。意味を意識して選びましょう。迷って決められないときは、広く使える「取る」を選べば大きな誤りにはなりません。
💡 判断の軸:手にする・得る=取る/撮影=撮る/採用・採取=採る/つかまえる=捕る/録画録音=録る。
✍️ まとめ
- 「とる」は取る・撮る・採る・捕る・録るなど漢字が多い。
- 基本は取る。特別な意味のときだけ専用の漢字を使う。
- 撮る=撮影、採る=採用・採取、捕る=捕まえる、録る=録画録音。
- 「取る」で通じてしまう分、変換ミスに注意する。
まず「取る」を軸に、場面に応じて専用の漢字へ。目的をイメージすれば、多い「とる」も整理できます。
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