自動詞と他動詞 — 目的語をとるか・前置詞がいるか


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※ 本記事は英語学習の参考として、自動詞・他動詞の考え方を中心にまとめています。(動詞の使い分け(全体像)はこちら

📘 自動詞と他動詞とは

動詞は、目的語(〜を・〜に)をとるかどうかで2種類に分けられます。

  • 自動詞:目的語をとらない。動作が主語だけで完結する。
     ■ Birds fly. / I arrived at the station.(場所は前置詞とセット)
  • 他動詞:目的語を直接とる。「〜を」が必要。
     ■ I play tennis. / She likes music.

📘 見分け方

  • 動詞の直後に「〜を」をそのまま置けるか? → 置ければ他動詞
  • 辞書で 他(vt.)自(vi.) かを確認する
  • 同じ動詞でも両方の使い方があることが多い

📘 両方の使い方がある動詞

多くの動詞は、文によって自動詞にも他動詞にもなります。

  • run:He runs fast.(自:走る)/ He runs a shop.(他:経営する)
  • open:The door opened.(自:開いた)/ I opened the door.(他:開けた)
  • stop:The bus stopped.(自:止まった)/ I stopped the car.(他:止めた)
  • grow:Plants grow.(自:育つ)/ They grow rice.(他:栽培する)

👉 「自分が〜する(自動詞)/何かを〜する(他動詞)」と考えると整理できます。

※ ここに挙げたのは一例です。ほかにも多くの動詞が、文によって自動詞・他動詞の両方の使い方をします。

🚩 注意①:他動詞なのに前置詞を入れがち

「〜について」「〜と」などにつられて前置詞を入れてしまう代表例です。これらは他動詞なので前置詞は不要

  • ✗ discuss about it → ◎ discuss it(〜について話し合う)
  • ✗ marry with her → ◎ marry her(〜と結婚する)
  • ✗ enter into the room → ◎ enter the room(〜に入る)
  • ✗ mention about it → ◎ mention it(〜に言及する)
  • ✗ reach to the city → ◎ reach the city(〜に着く)
  • ✗ resemble to him → ◎ resemble him(〜に似ている)

※ 上記は代表的な一例です。ほかにも approach(〜に近づく)・attend(〜に出席する)・answer(〜に答える)なども、前置詞なしで目的語をとる他動詞です。

🚩 注意②:自動詞だから前置詞が必要

逆に、前置詞を忘れやすい自動詞です。セットで覚えましょう。

  • arrive at / in(〜に着く)/ get to(〜に到着する)
  • listen to(〜を聞く)/ look at(〜を見る)
  • wait for(〜を待つ)/ agree with(〜に賛成する)
  • graduate from(〜を卒業する)/ belong to(〜に属する)

■ We arrived at the station. (駅に着いた。)
■ I’m waiting for the bus. (バスを待っている。)

※ これらも一例です。ほかにも look for(〜を探す)・apologize to(〜に謝る)など、前置詞とセットで使う自動詞は多くあります。

🚩 注意③:形が似た紛らわしい自他ペア

スペルが似ていて、自動詞か他動詞かで形が変わるペアです。

自動詞(目的語をとらない)他動詞(〜を…する)
rise(昇る・上がる)raise(〜を上げる)
lie(横になる・ある)lay(〜を置く・横たえる)
sit(座る)seat(〜を座らせる)

■ The sun rises.(自)/ I raise my hand.(他)
■ I lie on the bed.(自)/ I lay the baby on the bed.(他)

※ ここに挙げた3組は代表的な一例です(とくに lie / lay は混同しやすい注意ペア)。

🚩 ネイティブはこう感じる:自動詞・他動詞の感覚

① ネイティブは「自動詞・他動詞」を意識していない

ネイティブは文法用語で区別しているわけではなく、その動詞がどう使われるか(後ろに「〜を」が来るか)をまるごと覚えているだけです。学習者も、動詞を「使い方ごと」覚えるのが近道です。

② 前置詞は動詞とセットで「かたまり」で覚える

listen to / look at / wait for などは、ネイティブの頭の中ではひとつのまとまりです。「listen=聞く」ではなく「listen to=〜を聞く」と、前置詞ごと覚えましょう。

③ 「discuss about」は耳で不自然と分かる

ネイティブには discuss about / marry with などはすぐ不自然に聞こえます。理屈で覚えるより、正しい形を何度も声に出して自然な響きに慣れるのが効果的です。

④ lie / lay はネイティブもよく混同する

実は、ネイティブの会話でも “I’m gonna lay down.”(本来は lie down)のような混同はよくあります。会話では大目に見られますが、書き言葉やテストでは lie(自)/ lay(他)の区別が必要です。

👉 ネイティブ感覚に近づくコツは、「用語で覚えるより、動詞を使い方ごと・前置詞ごと、声に出して覚える」ことです。

📘 まとめ

  • 自動詞=目的語をとらない(場所などは前置詞とセット)
  • 他動詞=目的語を直接とる(〜を)
  • 多くの動詞は両方の使い方がある(run / open / stop / grow)
  • discuss / marry / enter は前置詞なし、arrive at などは前置詞必要
  • 形の似た自他ペア(rise/raise・lie/lay・sit/seat)に注意
  • ネイティブは用語でなく使い方ごと・前置詞ごとで覚えている(listen to などはかたまりで)

第3文型 SVO もあわせてどうぞ。)

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