能動態と受動態の書き換え — 目的語を主語にする手順と、文型別の注意点


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※ 本記事は英語学習の参考として、能動態と受動態の書き換えを中心にまとめています。

📘 書き換えとは

能動態 ↔ 受動態の書き換えとは、文の意味を変えずに、視点(主語)を入れ替えることです。文法問題や英作文では、この「書き換えの手順」を理解しているかが問われます。

■ Tom cleaned the room.(能動態) ■ The room was cleaned by Tom.(受動態)

出来事は同じで、主語(視点)だけが変わっています。

📘 書き換えの基本手順(3ステップ)

  1. 能動態の目的語を見つける
  2. その目的語を主語にする
  3. 動詞を be動詞 + 過去分詞 に変える(be動詞は元の時制に合わせる)

■ She wrote the letter.(彼女は手紙を書いた)  ① 目的語=the letter → ② 主語に → ③ was written ■ → The letter was written by her.(手紙は彼女によって書かれた)

👉 by 以下(行為者)は、重要でなければ省略します。

📘 他動詞と自動詞(書き換えの可否)

受動態は「目的語を主語に昇格させる」ので、目的語を取る他動詞しか書き換えられません。

  • 書き換えられる(他動詞):clean, make, write, open, build …
  • 書き換えられない(自動詞):arrive, go, come, sleep, happen …

■ He arrived at the station.(彼は駅に着いた) ❌ 受動態にできない → arrive は目的語を取らないため、主語に昇格させる要素がない

👉 判断のポイントは、目的語があるかどうかです。

📘 〔重要〕第4文型(SVOO)の書き換え

give / send / tell / show など目的語を2つ取る動詞(SVOO)は、2通りの受動態が作れます。

■ He gave me a book.(彼は私に本をくれた) → ① I was given a book.(私は本をもらった)※人を主語に → ② A book was given to me.(本が私に渡された)※ものを主語に

👉 ものを主語にする②では、人の前に to(give, send)/ for(buy, make) などの前置詞が必要になる点に注意します。一般には人を主語にする①のほうがよく使われます。

📘 〔重要〕第5文型(SVOC)の書き換え

call / make / name / elect など「目的語+補語」を取る動詞(SVOC)は、補語を受動態の後ろに残します

■ They call him Ken.(彼らは彼をケンと呼ぶ) → He is called Ken.(彼はケンと呼ばれる)※補語 Ken はそのまま

■ We elected her captain.(私たちは彼女をキャプテンに選んだ) → She was elected captain.(彼女はキャプテンに選ばれた)

👉 補語(Ken / captain)は主語にせず、動詞の後ろに置いたままにします。

📘 群動詞・句動詞の書き換え

look after / talk about / laugh at のような「動詞+前置詞/副詞」は、ひとまとまりの動詞として扱い、切り離しません。

■ They looked after the child.(彼らは子どもの世話をした) → The child was looked after.(子どもは世話をされた)

■ They talked about the plan.(彼らは計画について話した) → The plan was talked about.(計画が話題になった)

👉 前置詞(after / about)は消さず、文末に残すのがポイントです。日本語につられて省略しないよう注意します。

📘 by 以下の扱い

  • 行為者が重要なとき → by 〜 を書く
  • 不明・一般の人・重要でないとき → by 〜 を省略

■ The window was broken.(窓が割られた)※誰が、は言わない

📘 よくある注意点

  • 過去分詞の形を間違える(written, broken, stolen)
  • be動詞の時制を元の文と合わせ忘れる
  • 目的語がないのに受動態にしようとする

👉 書き換え問題では「形」だけでなく、意味が同じかを必ず確認しましょう。

🚩 ネイティブはこう感じる

① 実際は「書き換え」ではなく、最初から視点で選ぶ

ネイティブは頭の中で能動→受動と変換しているわけではありません。言いたい主役を最初に主語に置くだけです。

  • 車が話題 → My car was towed.(車がレッカー移動された)
  • 警察が話題 → The police towed my car.(警察が車を移動した)

👉 「どちらを主語にしたいか」から自然に態が決まります。書き換えは、その感覚を確かめる練習です。

② 「人を主語」にした受動態が好まれる

第4文型では、ものより人を主語にした受動態のほうが会話でよく使われます。

  • I was told to wait.(待つように言われた)
  • She was given a prize.(彼女は賞をもらった)

👉 “A prize was given to her.” より、人が主語のほうが自然に響きます。

③ 自動詞を受動にする間違いに敏感

happen / arrive / rise などを受動態にすると、ネイティブは強い違和感を覚えます。

  • ❌ An accident was happened.
  • ⭕ An accident happened.(事故が起きた)

👉 「起こる・着く・上がる」系はそもそも受け身にできない、と体で覚えています。

④ 群動詞の前置詞を落とさない

The child was looked after. の after を落とすと、意味が通じなくなります。ネイティブには「文が途中で切れた」ように聞こえます。

👉 群動詞はセットで1つの動詞。前置詞まで含めて過去分詞、と意識しましょう。

📘 まとめ

  • 書き換えの基本は 目的語 → 主語(be動詞 + 過去分詞)
  • 目的語のない自動詞は受動態にできない
  • 第4文型(SVOO)は2通り/第5文型(SVOC)は補語を残す
  • 群動詞は前置詞ごと過去分詞にして文末に残す
  • 〔ネイティブ〕書き換えより「主役を主語に」・人主語の受動が自然・自動詞の受動は不可

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