態の応用と全体像 — 進行形・完了形・助動詞・不定詞・使役まで広がる受動態


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※ 本記事は英語学習の参考として、態(Voice)の応用と全体像を中心にまとめています。

📘 受動態は「be動詞 + 過去分詞」だけではない

受動態は特定の時制だけの文法ではありません。英語のさまざまな構文の中で、「する側/される側」の視点は広がっていきます。共通するのは、どの形でも中心に be動詞(または been / being)+ 過去分詞 がある、という点です。

この記事では、基本の受動態を土台に、時制・進行形・助動詞・不定詞・使役動詞などへの広がりを一気に整理します(基本は 受動態(Passive Voice) 参照)。

📘 各時制の受動態

時制能動態受動態
現在buildis built
過去builtwas built
未来will buildwill be built
現在完了has builthas been built

■ This bridge was built in 1900.(この橋は1900年に建てられた) ■ The house has been built already.(家はもう建てられている)

📘 進行形の受動態(be動詞 + being + 過去分詞)

「今〜されている最中」は、be動詞 + being + 過去分詞で表します。

■ The house is being built.(家が建設されている最中だ) ■ The problem was being discussed.(その問題は議論されているところだった)

👉 being を入れることで「進行中の受け身」になります。やや高度ですが、報道や説明で頻出です。

📘 助動詞の受動態(助動詞 + be + 過去分詞)

can / must / should などの助動詞と組む場合は、助動詞 + be + 過去分詞の形です。

■ This work can be done by tomorrow.(この仕事は明日までにできる) ■ The rules must be followed.(規則は守られなければならない)

👉 助動詞の後ろは必ず原形の be。was / is にしないよう注意します。

📘 不定詞・動名詞の態

不定詞・動名詞でも、意味上の主語が「する側」か「される側」かで形が変わります。

  • 不定詞:to clean(掃除する)/ to be cleaned(掃除される)
  • 動名詞:cleaning(掃除すること)/ being cleaned(掃除されること)

■ I want to clean the room.(自分が部屋を掃除したい) ■ I want the room to be cleaned.(部屋を掃除してほしい) ■ I hate being ignored.(無視されるのが嫌だ)

👉 主語が書かれていなくても、意味上の主語が動作を受ける立場なら受動の形にします。

📘 that節の受動態(It is said that … / S is said to …)

「〜と言われている・思われている」は、2通りの受動態で表せます。

■ People believe that the story is true.(人々はその話を本当だと信じている) → ① It is believed that the story is true.(その話は本当だと信じられている) → ② The story is believed to be true.(その話は本当だと信じられている)

👉 ①は It + be動詞 + 過去分詞 + that節、②は主語を前に出して to 不定詞にする形。say / think / know などでよく使われます。

📘 使役動詞・知覚動詞の受動態(to が復活する)

make + 目的語 + 原形(〜させる)や、see / hear + 目的語 + 原形を受動態にすると、消えていた to が戻ります。

■ They made him work.(彼らは彼を働かせた) → He was made to work.(彼は働かされた)

■ Someone saw her enter the room.(誰かが彼女が入るのを見た) → She was seen to enter the room.(彼女が入るのを見られた)

👉 能動態では原形だった動詞が、受動態では to + 原形になるのが最大の注意点です。

📘 群動詞・句動詞の受動態

look after / talk about のような群動詞は、前置詞ごとまとめて過去分詞にし、前置詞を文末に残します

■ They looked after the child.(子どもの世話をした) → The child was looked after.(子どもは世話をされた)

👉 about / after を消さないのがポイントです(→ 書き換えの手順 参照)。

📘 get 受動態・have + 目的語 + 過去分詞

🔹 get + 過去分詞(口語的な受動態)

会話でよく使われ、予期しない出来事や変化を表すことが多い形です。

  • He got injured during the game.(試合中にケガをした)
  • My phone got stolen.(スマホを盗まれた)

🔹 have + 目的語 + 過去分詞(〜してもらう/〜される)

自分が直接しなくても、「そういう状況を作る・そうされる」を表します。

  • I had my hair cut.(髪を切ってもらった)=いい結果
  • She had her bag stolen.(バッグを盗まれた)=被害

👉 have の形は、良い結果(依頼)にも悪い結果(被害)にも使えます。

🚩 ネイティブはこう感じる

① 「be said to」で伝聞をさらっと言う

ネイティブは、うわさや評判を S is said to 〜 でスマートに伝えます。

  • He is said to be very rich.(彼はとても金持ちらしい)
  • This tea is known to help you relax.(このお茶はリラックスに効くと知られている)

👉 “People say that he is rich.” より引き締まった、大人っぽい言い回しです。

② 進行形受動で「今まさに対応中」を伝える

問い合わせやトラブル対応で、“being + 過去分詞” は「ちゃんと進んでいます」という安心感を与えます。

  • Your request is being processed.(ご依頼は処理中です)
  • The issue is being investigated.(問題は調査中です)

③ get 受動は感情がこもる

同じ受け身でも、be より get のほうが「巻き込まれた・大変だった」という気持ちがにじみます。

  • We got married last year.(去年結婚しました)=出来事としての実感
  • I got caught in the rain.(雨に降られた)

④ have/get + O + 過去分詞で「プロに頼む」を表す

自分でやらずに誰かにやってもらうことを、この形でサラッと言います。

  • I need to get my car fixed.(車を修理してもらわないと)
  • I had the room painted.(部屋を塗装してもらった)

👉 “I fixed my car.”(自分で直した)との違いを、ネイティブははっきり感じ分けています。

📘 まとめ(態の応用・全体像)

形・パターン基本形ポイント
各時制の受動態be + 過去分詞be動詞で時制を表すThe door was opened.
進行形の受動態be + being + 過去分詞「〜されている最中」The house is being built.
助動詞の受動態助動詞 + be + 過去分詞be は原形のままIt can be done.
不定詞の態to be + 過去分詞される立場なら受動I want it to be cleaned.
動名詞の態being + 過去分詞「〜されること」I hate being ignored.
that節の受動態It is said that … / S is said to …伝聞・評判にIt is believed that
使役・知覚の受動態be made / seen to + 原形to が復活するHe was made to work.
群動詞の受動態動詞 + 前置詞 → そのまま前置詞を文末に残すThe child was looked after.
get 受動態get + 過去分詞口語・予期しない出来事My phone got stolen.
have + O + 過去分詞have + 目的語 + 過去分詞〜してもらう/されるI had my hair cut.

👉 受動態は「be + 過去分詞」を土台に、文の形ごとに広がっていく仕組みとして理解すると、一気に見通しがよくなります。

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