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※ 本記事は英語学習の参考として、態(Voice)の全体像を中心にまとめています。
📘 態(Voice)とは
態(Voice)とは、「誰が何をするのか」「誰が何をされるのか」という、文の視点を表す考え方です。英語では主語に何を置くかが、文の意味や伝わり方に大きく影響します。
- 能動態(Active Voice)=する側を主語にする
- 受動態(Passive Voice)=される側を主語にする
■ Tom cleaned the room.(トムが部屋を掃除した)=能動態 ■ The room was cleaned by Tom.(部屋はトムに掃除された)=受動態
大事なのは、この2文はまったく同じ出来事を表しているという点です。違うのは「何を主語にして、何を主役として伝えるか」という視点だけ。態は文法の難しさではなく、情報の見せ方の選択だと考えると理解しやすくなります。
📘 態は「時制」ではなく「視点」
態でつまずく人の多くは、時制(いつのことか)と混同しています。態が決めるのは時間ではなく、どこから出来事を見るかです。
- 時制=いつのことか(過去・現在・未来)
- 態=どちらの立場から見るか(する側・される側)
👉 時制と態は別々の軸なので、「過去形の受動態」「未来の受動態」のように組み合わさります(→ くわしくは 態の応用と全体像 参照)。
📘 文の視点とは
同じ出来事でも、何を一番伝えたいかで文の形は変わります。英語では、その「伝えたい対象」を主語に置くのが基本です。
- 誰がやったかを言いたい → する側を主語に(能動態)
- 結果や状態を伝えたい → される側を主語に(受動態)
■ Someone broke the window.(誰かが窓を割った)=行為者に注目 ■ The window was broken.(窓が割られた)=結果・状態に注目
📘 なぜ態を使い分けるのか
受動態は、次のような場面で選ばれます。
- 行為者が不明(誰がやったか分からない)
- 行為者が重要でない(誰でもよい・言う必要がない)
- 結果や状態を強調したい
- 行為者をあえてぼかしたい
■ My bike was stolen.(自転車を盗まれた)※誰が盗んだかは不明・重要でない ■ English is spoken here.(ここでは英語が話されている)※話し手は特定の誰かではない
👉 英語では「情報の重要度」で主語を選びます。どちらが正しい・間違いではなく、伝えたい内容に合った形を選ぶのがコツです。
📘 日本語との感覚の違い
- 日本語は主語を省略しやすい(「窓が割れた」で通じる)
- 英語は主語を必ず立てる必要がある
- そのため、英語では「何を主語にするか=態」の意識が重要になる
👉 態を理解すると、英作文で主語に迷わなくなり、長文読解でも「誰の視点の文か」がすばやくつかめます。
🚩 ネイティブはこう感じる
① ふだんは能動態が基本
ネイティブの会話は圧倒的に能動態が中心です。能動態のほうが直接的で、生き生きと伝わるからです。受動態は「わざわざ視点を変える」ときの選択肢だと感じています。
- I made a mistake.(ミスをしました)=素直で自然
- A mistake was made.(ミスがなされた)=誰の責任かをぼかす、やや事務的
👉 まず能動態が土台。受動態は「理由があって選ぶ」ものです。
② 受動態は「責任をぼかす」大人の言い回し
行為者を言いたくない・角を立てたくないとき、ネイティブは受動態でやわらげます。
- Mistakes were made.(間違いがありました)※「私が」と言わずに済ませる定番表現
- Your order hasn’t been shipped yet.(ご注文はまだ発送されていません)※誰のミスか触れない
👉 ビジネスやクレーム対応で、受動態は「誰が」を出さずに事実だけ伝える便利な道具です。
③ 話題を主語に固定して、文を滑らかにつなぐ
同じ話題について続けて話すとき、その話題を主語に据え続けると文が読みやすくなります。受動態はそのための調整弁です。
- This bridge is famous. It was built in 1900.(この橋は有名だ。1900年に建てられた) → 話題(bridge / it)を主語に保てるので、視点がブレない
④ 報道・論文・説明書は受動態が多い
「誰が」より「何が起きたか・何がなされるか」を客観的に述べる文章では、受動態が好まれます。
- The suspect was arrested yesterday.(容疑者は昨日逮捕された)=報道調
- The samples are heated to 100°C.(試料は100度に加熱される)=手順・論文調
👉 客観性・フォーマルさを出したいときに受動態が活きます。
📘 まとめ
- 態=文の視点を決める考え方(する側/される側)
- 能動態=する側を主語に、受動態=される側を主語に
- 態は時制とは別の軸/組み合わせて使う
- 使い分けは「情報の重要度」で決める
- 〔ネイティブ〕基本は能動・受動は責任ぼかし/話題の固定/客観的な文章で活躍
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