猿も木から落ちる|意味・由来・使い方をやさしく解説


(さるもきからおちる)

その道の名人でも、ときには失敗することがある――そんな意味の、親しみやすいことわざです。失敗して落ち込んでいる人を、そっと励ますときにも使えます。

📖 意味(ひとことで)

木登りが得意な猿でも、ときには木から落ちる。つまり、どんなに上手な人・その道の名人でも、失敗することはあるということ。

「誰にでも失敗はある」という、やさしい慰めの気持ちがこもった言葉です。

🌱 由来・語源

木登りの名人である猿でさえ、ときには木から落ちてしまう、という身近な光景から生まれた言葉です。

猿は木の上を自在に動き回る動物の代表。その猿が落ちるくらいだから、人間が失敗するのは当たり前――という発想です。動物にたとえているぶん、堅苦しくなく、失敗をやわらかく受け止める雰囲気があります。

🗣️ 使う場面と例文

失敗した人を慰めたり、「名人でも失敗する」と伝えたりするときに使います。

ビジネスでは

  • ベテランの先輩がミスをした。猿も木から落ちる、だね。
  • 私も大事な場面で言い間違えた。猿も木から落ちるとはこのことだ。

日常では

  • 料理上手な母が焦がすなんて、猿も木から落ちるだね。
  • プロ選手でもミスをする。猿も木から落ちるさ、気にしないで。

⚠️ 使い方の注意

目上の人の失敗に対して面と向かって使うと、失礼になることがあります(「あなたも失敗するんですね」と聞こえるため)。基本は、自分の失敗や、親しい相手を励ます場面で使いましょう。

🔁 似た言葉・反対の言葉

似た意味の言葉

  • 弘法こうぼうにも筆の誤り(書の名人・弘法大師でも書き損じる)
  • 河童かっぱの川流れ(泳ぎの得意な河童でも流される)
  • 上手じょうずの手から水がる(上手な人でも失敗する)

反対の意味の言葉

  • 立て板に水(よどみなく上手にいくこと)

🌍 英語で近い表現

  • Even Homer sometimes nods.(詩人ホメロスでもうたた寝する=名人も間違える)
  • Even the best make mistakes.(最高の人でも失敗する)
  • Nobody is perfect.(完璧な人はいない)

英語例文:

  • Even Homer sometimes nods, so don’t be too hard on yourself.
    (どんな名人でも間違えることはあるので、自分を責めすぎないで。)
  • Even the best make mistakes — it happens to everyone.
    (一流の人でも失敗します。誰にでも起こることです。)

※ 日本語のことわざを意訳した表現です。「Even Homer sometimes nods」は古代ローマの詩人が使った有名な言い回しです。

🚩 あなたの身近なところでは

「猿も木から落ちる」は、こんな場面で心を軽くしてくれます。

  • 仕事:ベテランや上司でも、ときにはミスをする。
  • スポーツ:一流の選手でも、大事な場面でしくじることがある。
  • 家庭:得意なはずの家事や運転で、うっかりやってしまう。

👉 名人でも失敗するのですから、失敗はあなたが下手だからではありません。落ち込みすぎず、次に活かしていきましょう。

✍️ まとめ

  • 「猿も木から落ちる」=名人でも、ときには失敗することがある。
  • 木登り上手な猿が落ちる様子から生まれた言葉。
  • 目上の人に面と向かって使うと失礼になることも。
  • 似た言葉に「弘法こうぼうにも筆の誤り」「河童かっぱの川流れ」。

失敗は誰にでもあるもの。自分にも人にも、やさしくいきましょう。

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