助動詞の基本(Modal Verbs)— 気持ち・可能性・義務を表す


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※ 本記事は英語学習の参考として、助動詞の考え方(全体像)を中心にまとめています。

📘 助動詞(Modal Verbs)とは

助動詞とは、動詞だけでは表せない「気持ち・可能性・義務」などのニュアンスを加える言葉です。

  • can(〜できる)
  • will(〜するつもり/〜だろう)
  • may / might(〜かもしれない/〜してもよい)
  • must(〜しなければならない/〜にちがいない)
  • should(〜すべき/〜のはず)
  • have to(〜しなければならない)

👉 同じ「行く(go)」でも、can go(行ける)/must go(行かなければ)/may go(行くかもしれない) のように、助動詞ひとつで意味が大きく変わります。

📘 助動詞の3つの共通ルール

助動詞には、種類が違っても共通する大事なルールがあります。ここを押さえると、あとがぐっと楽になります。

① 後ろは「動詞の原形」

助動詞のすぐ後ろは、いつも動詞の原形(to や -ing、-s のつかない形)です。

■ She can swim. (彼女は泳げる。)
✗ She can to swim. / ✗ She can swims.

② 主語が3人称単数でも -s を付けない

ふつうの動詞は He plays のように -s が付きますが、助動詞には付きません。

■ He can play the piano. (彼はピアノを弾ける。)
✗ He cans play …

③ 否定・疑問は助動詞を使う

否定は 助動詞 + not、疑問は 助動詞を主語の前に出します。do / does は使いません。

■ You must not run here. (ここで走ってはいけない。)
Can you help me? (手伝ってくれますか?)

※ よく使う短縮形:cannot=can’t、will not=won’t、must not=mustn’t、should not=shouldn’t。

📘 助動詞が表す主な意味

助動詞は、大きく次のような「気持ち」を表します。

  • 能力・可能:can(〜できる)
  • 意志・未来の予測:will(〜するつもり/〜だろう)
  • 推量(可能性):may / might / must(〜かもしれない/〜にちがいない)
  • 許可:can / may(〜してもよい)
  • 義務・必要:must / have to / should(〜しなければ/〜すべき)
  • ていねい・控えめ:could / would(〜していただけますか)

👉 1つの助動詞が複数の意味を持つこともあります(例:can=「できる」+「してもよい」)。文脈(場面)で意味を判断するのがポイントです。

📘 全体マップ(このカテゴリで扱う助動詞)

このあと、1つずつ記事で詳しく見ていきます。

  • can / could … できる・可能・許可・ていねいな依頼
  • will / would … 意志・未来・ていねいな依頼や習慣
  • may / might … 推量(〜かもしれない)・許可
  • must … 強い義務・確信のある推量
  • should … 助言・〜すべき・〜のはず
  • have to … 義務・必要(must との違いがポイント)
  • shall … Shall I 〜?(〜しましょうか)/ Shall we 〜?(〜しませんか)の申し出・提案

📘 過去や未来はどう表す?

「助動詞の過去形・未来形はどうなるの?」と迷いやすいところです。ここだけ先に整理しておきます。

① 形の上での過去形があるもの
can → could、will → would、may → might
ただし、これらは必ずしも「過去」を表すわけではありません。could / would は「ていねい・控えめ」な現在の表現としてもよく使われます(例:Could you …? =〜していただけますか)。

② 過去形を持たない助動詞は、別の言い方で補う
must に過去形はないので、過去の義務は had to(have to の過去)で表します。

■ I must finish it today. (今日終えなければ。)
■ I had to finish it yesterday. (昨日終えなければならなかった。)

③ 未来は will と組み合わせる
「これから〜しなければ」は will have to、「〜できるだろう」は will be able to のように表します(助動詞は2つ並べられないため)。

✗ will can … → ◯ will be able to

👉 細かい使い分けは、それぞれの助動詞の記事でくわしく扱います。まずは「過去・未来は、形を変えるか・別の表現で補う」とだけ覚えておけば十分です。

📘 この先に広がる助動詞(発展)

基本の助動詞に慣れたら、次のような「もう一歩進んだ使い方・仲間」もあります。本シリーズの続編で、ひとつずつ扱っていきます。

  • 助動詞 + have + 過去分詞(could have done / should have done など)… 過去への推量・後悔を表す(例:I should have studied harder. もっと勉強しておくべきだった)
  • 準助動詞(助動詞に似た働きをする表現)… used to(昔は〜だった)/be able to(〜できる)/ought to(〜すべき)/need(〜する必要がある)/dare(あえて〜する)など

👉 まずは can / will / may / must / should / have to の基本を押さえれば十分です。発展は焦らず、少しずつ広げていきましょう。

🚩 ネイティブはこう感じる

① 助動詞は「話し手の判断・気持ち」を乗せる

ネイティブにとって助動詞は、事実そのものではなく、その事実に対する話し手の見方を加える言葉です。同じ出来事でも、選ぶ助動詞で心の距離が変わります。

  • He is at home.(家にいる=事実)
  • He must be at home.(家にいるにちがいない=確信のある推量)
  • He might be at home.(家にいるかも=自信のない推量)

👉 「言い切る」か「判断を添える」かが、動詞と助動詞の分かれ目です。

② 推量は”確信度の階段”で並ぶ

「〜にちがいない〜かもしれない」は、助動詞ごとに確信の強さが違います。

  • must(〜にちがいない・ほぼ確信)> should / ought to(〜のはず)> may(〜かもしれない)> might / could(ひょっとすると)

■ She must be tired.(きっと疲れている)/ She might be tired.(疲れているかも)

👉 強い順に must → should → may → might、と階段で覚えると使い分けやすくなります。

③ 過去への推量・後悔は「助動詞 + have + 過去分詞」

「〜だったにちがいない」「〜すべきだった」と、過去を振り返る判断は、助動詞に have + 過去分詞をつなげます(→ 助動詞 + have + 過去分詞 参照)。

  • You should have told me.(言ってくれればよかったのに)
  • He must have missed the train.(電車に乗り遅れたにちがいない)

④ ていねいさは「過去形の距離感」から生まれる

could / would / might は、過去だから使うのではなく、一歩引いた控えめな響きがていねいさになります。

  • Can you …? → Could you …?(〜していただけますか)
  • I want … → I would like …(〜がほしいのですが)

👉 現在のことでも過去形の助動詞にすると、押しつけがましさが消えてやわらかくなります。

📘 まとめ

  • 助動詞は、動詞に「気持ち・可能性・義務」を加える言葉
  • 後ろは動詞の原形/3単現でも -s を付けない/否定・疑問は助動詞自身を使う
  • 1つの助動詞が複数の意味を持つので、文脈で判断する
  • 過去・未来は、形を変える(could/would/might)か、had to / will have to などで補う

次の記事から、can / could をはじめ、1つずつ丁寧に見ていきましょう。くわしい使い分けは、文法書や信頼できる教材でも確認してみてください。

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